先日、おじいちゃんの残したノコギリついて、お話をしました。
最近は、ノコギリの他に、鉈が気になっています。
もちろん、おじちゃんが残してくれた鉈も僕の手元にはあるのですが、
腰鉈と言われるモノで、所謂、木の枝やツタを払ったり、薪割りに適している角が四角いタイプの鉈なのです。
実は、魚を捌いたりすることもあるわけで、その時の使える刃物として剣鉈といわれる剣に近いタイプが気になっているというわけです。
と言うわけで、剣鉈について調べていると、いつの間にか、日本刀を調べていました。
(ネットの怖いところですね、興味がいつの間にかすり替わっている…)
で、その日本刀のページを見ていると、あー、なるほど、言うことがありました。
日本刀は、ソリがあります。
あの曲がっている部分ですね。
元々農耕民族であった日本人は、鍬やカンナなど、引く力に適した広背筋が発達したと言われています。
そして、体の使い方から円運動を生かすために、日本刀の反りが日本人には合理的だったという考え方があるようです。
つまり、戦闘の際に、押して突いたり、振りかざしてたたき割るという西洋の剣とは異なり、
日本刀は、円運動を生かして引くことで、力を発揮する、反りが重要だった訳です。
その反りにちなんだ話。
反りが合わない。
日本語俗語辞典では、このように書かれています。
反りが合わないの「反り」とは刀の峰の反りのことである。刀身と鞘の峰の反りが合っていないと刀身は鞘に収まらない。また無理に収めれば鞘が壊れたり、刀身が抜けなくなってしまう。これを人間関係に例え、気が合わないことや考え方が合わないことを反りが合わないという。
つまり、反りが合わないのは、元々、刀と鞘が1セット。
これが、どちらかバランスを崩すと、反りがあわなくなってしまうのです。
人間関係も同じですよね。
どちらかが何かの影響で、異なった方向を見始めると、反りがあわなくなってしまうのです。
でも、そんな二人でも、同じ方向を向いて、起動修正出来れば、元通りに鞘に収まるのです。
それが、“元の鞘に収まる”
元鞘ですね。
日本刀に基づく語源。
ちょっと、生かしていきたいですね。
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